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タイ釣行記#6 〜旅の終わり〜

 

明日は朝一でここを発つ。

実質今日がカオレム最終日になる。

昨夜から仕掛けに変化はない。
ここ数日の感じだと朝、夕がチャンスタイムなのかな?

餌がまだ余っていたので午前中いっぱいはカーオを狙ったが全く反応無し。

 

女将に交渉し昼過ぎからチャドー狙いで船を出して貰う。

今日は朝からトーが見当たらないと思っていたら友人の結婚式?か何かに行ってるみたいで別のボートマンが来た。

無愛想なおっちゃんだと思ったらめちゃくちゃ良くしてくれる。田舎いい人多過ぎ。

早速チャドー釣りに行くぞと言うおっちゃん。

これは期待が持てる。

しばらく走ったポイントでチャドーが呼吸に上がって来るのを待つ。
バズ、ミノー、バイブと色々投げてみるがイマイチ反応がない。

個人的に呼吸打ちってなんか釣れる気がしない。
↑アラパイマのトラウマを未だ引きずっている奴

 

おっちゃんも呼吸打ちはやめて岸際のシャローをどんどん打って行けと言っている。

この方がテンポが良くてしっくり来るし釣れる気がする。
リズム良く岸際にルアーを通していると突然後方で水面が爆発した。

チャドーだ。

相変わらず乗らないが今日は前回より湖から生命感を感じる。

捕食場所になりそうなシャローをペラルアーで掻き回して行くと次々に水面が割れた。

初のカオレム産チャドーを捕獲。

プラーチョンも沢山遊んでくれた。

 

 

夕方になり不安定な空模様になった。

辺りが一気に暗くなりスコールが近付いてくる。

近くの無人水上家屋が避難場所になっている様でお邪魔させてもらう。
しばらく寛いでいると一隻の船が家屋前を通過。
おっちゃんがヤバイから避難しろ的な事を言ったが大丈夫!大丈夫〜!とそのまま航行。
直後凄まじい豪雨と風が吹き荒れた。

あいつら大丈夫なのかw

30分程すると雨も上がり宿へ戻る事に。

トー達はまだ帰ってきていない。
シャワーを浴びて帰りの荷造りをし、ゆっくり酒を飲む。

静かな夜だった。

明日は5時には宿を出よう。

寝る前に世話になったサンゴップに別れの挨拶をした。

 

 

 

ー翌朝ー

結局トーに別れを言う事は出来なかった。
凄い世話になったから一言ありがとうと言いたかったんだけどな。

夜が明けきらないうちに静かに部屋を出る。
静まり返った水上家屋を歩いていると寝ていると思っていたサンゴップに突然声を掛けられた。

サ「ヒロ。また来いよ。」

ナ「うん…また必ず戻って来るよ。」

そう挨拶を交わし僕はカオレムを後にした。

 

 

 

釣って食って飲んで寝る。
何もない所だったけどここにしか無いモノもあったよな。

 

 

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