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ガイアナ釣行記#3 〜苦悩の始まり〜

ー2日目ー

今日は昨日に引き続きルイージの操船でピラルクを狙いに行く事になった。

現地名は【アラパイマ】
淡水の釣り人は一度は夢見る魚じゃないかと思う。
例に漏れず僕も小学生の頃、図鑑で見たその姿に夢中になった。
その時はまさか遥々南米にまで釣りに来る事になるとは思ってもみなかったな。

アラパイマは流れが緩いエリアが好きな様で乾季になり水が引いていくと川の流れから分離された止水域、ラーゴ(池みたいなもの)が出来上がる。
アラパイマはそういったエリアに居るらしく、ロッジより更に遡上して狙う事になる。

朝から餌となる魚を確保しながら2時間かけてポイントに到着した。
とても神経質な魚らしくラーゴに入るかなり前からエンジンを切り息を殺しオールで漕ぎながら気づかれない様ゆっくりと近づく。
密林から聞こえる大小動物の鳴き声を聞きながら水面に意識を集中させている時だった。
突然鏡の様な水面がザバァ…と割れた。
居た…。アラパイマだ。
20年以上前から夢に見た魚がそこに居る…!言葉では表せない気持ちだった。

ドキドキする気持ちを落ち着かせ、息を殺し餌を投入していくが投げても投げてもアタリはない。
反応を見る限りかなり苦戦する予感がした。

この日はタイミングを図って数匹のアラパイマにチャレンジしたが結局日が暮れるまでアタリは来なかった。

ロッジへ到着するとニューヨークで1日足止めを食らっていた上野さんと里見くんも昼頃に到着していた様で上野さんに至っては既にラウラウを仕留めたらしい。羨ましすぎる。というか早過ぎる。

ー3日目ー
昨日かなりの渋さを見せたアラパイマ。
ルイージもこのままじゃマズイと思ったのか昨夜「明日はとっておきの場所に行くぞ!」と本気モード。

正直、今日はガイドをシャッフルして行きたいと思っていたのだがそこまで言うのなら付き合うぜ!って事で本日も船頭はルイージ。

心の中ではもう釣れたな!とニヤニヤしながらスタート。

そして走り出して5分くらいで船が止まる。

ここがとっておきの場所??

2時間以上走った先にあるもんだと思ってたからなんだか拍子抜けした。ラーゴ内をオールで奥に入って行くと1匹のアラパイマを発見。

ピーコックの切り身を進行方向へ投下するが昨日同様簡単に食う感じではなさそう。
結局このラーゴ内には1匹しかおらずルイージは早々にバウを上流に向けた。

なんだちょっと寄っただけか。

1時間後
上流域に到達。
そして何故か昨日と同じポイントに船を停めるルイージ。

え?とっておきの場所は??
ル「今日は行かない。」

出たw
この海外あるある嫌いじゃ無いがマジでTPOを考えて欲しい。

今は違うだろw
昨日の堅い約束はどうしたんだよwww

更に今日は餌が全く釣れない。
増水の影響だろうか?昼近くまで掛かってなんとか餌を確保したくらいだ。

のんびりしている時間もないので近くにいる釣れそうにないアラパイマに向かって餌を投入。
するとすぐにラインが震え始めしばらくするとピクリともしなくなった。
ピラニアだ。
案の定仕掛けを上げると餌は取られていた。

場所を変えて再び投入していくがどこもかしこもピラニアだらけであれだけ苦労して獲った餌があっという間に無くなった。
日暮れも近くなり明日の餌を少しでも調達しておこうと帰りながら各所を打っていく。

流れの中をカウントダウンマグナムで引いて来ると突然ドスンと何か来た。

パクーだ!

釣りたかった魚だったから素直に嬉しい!
他、ピラニアも獲れたがとにかく餌不足が深刻だ。
今日なんてアラパイマを釣りに来たのに餌獲りに時間をとられ過ぎて本命は3時間くらいしか狙えなかった。

この日は夜釣りは辞め、明日朝一から狙える様餌をとっておく事にした。

夕食を食べながら皆で釣果報告。
なんと上野さんがラウラウに続き2日目にしてアラパイマまで仕留めたらしい。
皆から「上野さんはもう帰っても良いでしょ!」とヤジが飛ぶw
到着までトラブル続きだった反動が凄すぎる。羨ましい限りだ。
夕食を済ますとかなり釣り辛い状況に業を煮やしたガイドのマークが明日から2日間アラパイマ狙いのキャンプに行くぞと言い出した。ロッジから上流に2時間程行った秘境の奥地に陣を張り野営をしながら狙うというのだ。
釣り以外にキャンプも好きな自分は既にニヤついていた。
明日が楽しみで仕方がない。

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