キャンプ地へ出発
時差ボケのせいか夜中に起きてしまった。
今日はいよいよキャンプ地への移動が始まる。
朝食を済ませ濃い目の珈琲で目を覚まし荷物を積み込み町を出る。
走り始めて10分もすると上空から見た荒野が見渡す限り一面に広がっていた。
彼方まで伸びる赤い筋を100キロオーバーで爆走。
途中あるのは蟻塚くらいで他はマジで何もない。
これ程何もないと逆にちょっと感動すらおぼえる。
何故かノリノリでついて来たガイアナガール。
キミがついて来たせいで4人乗りの車に5人乗る羽目になってんだけどなw
そのまま未舗装路を2時間程行くと次第に植物の背丈が高くなりやがて車はジャングルへと突入した。
保護区内の通行許可を取り更に奥に進んで行く。
この辺りから轍が酷くなり、踏ん張っていないとあちこちに頭を打ち付けそうになる。
腰の痛みが限界に達する頃船着き場に到着。
初めて間近に見るエセキボ川は太い流れが彼方此方でぶつかり合う壮大な景色だった。
迷路の様に入り組んだ流れを1時間程遡ると突然白い砂浜に建物が現れた。
ここがこれから1週間生活する本拠地になる。
到着するやいなや荷物をひっくり返し釣りの準備をしていると川からこちらへ上がってくる人が目に入った。
他の釣り人かな?そう思ってよく見てみるとなんと日本人ではないか。聞くと大学生4人組で来ているらしい。こんな辺境の地で同郷の人間と遭遇するとはビックリだ。
彼等と入れ替わりで釣りへ出掛ける。
ガイアナ初釣りへ向かう
今日は高橋さんと出船。
僕らのガイドはすぐにルイージとあだ名が付いた為あまり憶えていないが確かリオネルと言ったかな?少し上流に遡った岩と瀬が絡むエリアでルアー釣りを開始した。
流れのヨレにキャストしビシバシとジャークを入れるとすぐ様可愛らしいピーコックが出迎えてくれた。
いつでも初めて釣る魚は感動的だ。
次に飛び出したのはブラックピラニア。
この鋭い歯で口に入れたボガをガチガチガチガチと噛みまくってくる。怖い。
更にオジさん声でウッ…ウッ…ウッ…って鳴く。怖い。
ナマズ狙いの夜戦に突入
日が傾いてきた頃ロッジに戻り夕食。
飯を食いながら屋根に住み着いているタランチュラを観察。
毎日見てると段々可愛くなってくる。
早々に夕食を済ませ前のビーチで昼間獲ってきたピーコックを餌に夜戦を開始。
満天の星空の下飲む酒は格別に美味い。
焚火をしながらアタリが来るのを待っていると高橋さんのリールが唸りを上げた。
しばらくの格闘の後、上がって来たのはなんとラウラウ!!
これは初日からかなりいい流れだ。
そして口から何かを吐き出した。
これはまさか…カンディル!?
(人間や動物の穴と言う穴から体内へ進入し内側から喰われるらしい。除去するには外科手術を必要と言われている)
怖過ぎるだろ!
その後は特に何も起こらず酒も手伝ってこの日は日付が変わる頃にダウンした。