石垣島釣行記 前編〜嵐の八重山〜 – Expedition!!←最初から読む
すこしゆっくり起きてタックルの準備。
風はまだあるものの晴れ間が覗く良い天気だ。今日は一日カヤックフィッシングをする予定。
お世話になるのは石垣島でカヤックをはじめとしたアクティビティを提供しているRED HEADの赤木さん。
朝食を食べた後、待ち合わせ場所で合流。
状況的には前日までの雨の影響で濁りが入りタフコンディションが予想されるとの事だった。なんとか1匹に触れるように頑張りたい。
早速カヤックを降ろし乗り方や降り方、漕ぎ方を教えて貰ってスタートフィッシング。
今回はカヤック2艘なのであっちゃんと赤木さんペアで1艘、僕1人で1艘で出発し鬱蒼と茂る森の中を進んでいく。
初めてのカヤックで漕いでるだけで楽しい。
釣りはというと川の流れで良いポジションを維持しながら釣りするのが難しくて最初かなり苦戦。1時間程やっていたらまぁなんとか釣りになるレベルに上達。段々と気が良くなってきてバシバシとオーバーハング下の岸際ギリギリにキャストしていくのだが最奥で引っかかったりすると一大事でルアーを外そうと漕ぐのをやめると流れで岸から生えている木の枝や茂みに突っ込んで行ってしまい取るのにかなり苦労した。
カヤックに慣れてきた頃トゥイッチを掛けていたルアーをキラッと一瞬何かが襲った。早すぎて確認出来なかったが反応してくれる魚がいて少しホッとした気持ちになる。
更に漕ぎ下って行くと岸際に微かな生命反応を発見。すかさずルアーを放り込むとヒット。
正体は手乗りマングローブジャック。かなり可愛いサイズだがこの濁りの中、初魚種を釣り上げる事が出来て感無量。体調は約8cmと言ったところだろうか。小さいながらも顔周りとか体色とか成魚の様な風格がありなかなか格好良い。次回はお父さんになった頃に逢いたい。
少し開けた場所があったのでお昼ご飯にする事にした。風は幾らかあるものの天気は快晴でジリジリと肌が焼ける感覚がある。状況的にはやはり結構厳しい感じはするがようやく南国らしくなってきた事で気分は最高だった。
程なくしてあっちゃんと赤木さんも到着。
飯を食って付近を釣り歩いていると1箇所を丹念に攻めていたあっちゃんにヒット。マングローブジャックだ。移動距離を少なくしたスプーンのリフト&フォールに食って来たらしい。濁りもあるし横にギュンギュン移動するより縦に細かく刻んで行った方がいいのかな?なにはともあれ2人とも坊主を免れて少し余裕が出て来た。
午後の部が始まり次のポイントは岩盤が大きく張り出したエリア。なんでもハゼがトップで釣れるのだという。一度パシャ…とバイトがあったが乗せられず。そのまま次のポイントへ向かったのだが後から追いついて来たあっちゃんがホシマダラハゼを釣り上げたらしい。羨まし過ぎる。
ちょっと時間あけて後で入りなおそうと思ったが潮が引いて来てしまうと水深が浅くなり厳しくなってしまうとの事で川の流れに逆らって一気に戻った。静かに近付きポッパーを岩盤ギリギリへとキャスト。数回繰り返しているとステイさせたポッパーがスッ…と水中に引きずり込まれた。
上がって来たのは念願のホシマダラハゼ。うまい写真が撮れなかったが鰭が広がるとなんともカッコイイのだ。和製タライロンと呼ばれるには些か可愛いサイズだがマングローブジャックに引き続き又しても初魚種を獲る事ができた。
その後、河川の流れと引き潮とが相まってエントリーポイントまで戻るのは大変だろうと赤木さんが車をまわして来てくれる事になった。と言うわけであっちゃんと2人乗りで再出撃。河口へ向けてカヤックを進める。遠くに海が見えて来る辺りまで来た所でトゥイッチしていたミノーにガツンとバイト。オニヒラアジ捕獲。かなり久しぶりにメッキを釣ったが動きがアグレッシブで釣っていて楽しい。
河口へ到着し付近を釣り歩くが潮位が急激に低くなって来た。それと同時に反応も薄くなったので赤木さんとの待ち合わせ場所へ。
到着すると水面で何がピチャピチャやっている。ルアーを投げ込むと何かがスレ掛かりして来た。正体はサヨリの幼魚だった。
カヤックを引き上げ赤木さんとお別れ。1日ありがとうございました!初めてのカヤックめちゃくちゃ楽しかったです!!
2人とも目的の魚を釣り上げる事が出来て大満足。このまま祝杯をあげに町へ繰り出したい所だったが今日は我慢して夜の部へと突入。
一旦宿へ帰りタックルを入れ替え日が落ちた頃スーパーへ。餌は安いしコレでいいかな?20尾ほど調達し現場へ向かった。
狙いはオオウナギ。一旦ライト片手に各河川を見て回る。数はそれなりに居てあちこちで姿は確認出来たが結構警戒心が強いのか全然食う気配がないので少し時間をずらす事にした。
その間夜のジャングルをガサガサ網片手に徘徊。山中の小川にてテナガエビを数匹捕獲し更に各所にある夜の川を見て回る。
かなり上流部にまでオオウナギの姿は確認出来たがこちらもやはり食う気配はない。
事前に姿を確認して居たポイントに戻り朝4時頃までオオウナギ釣りに費やしたが全く反応なし。餌を齧られすらしなかった。難しい。
宿へ帰り深夜(早朝)にテナガを調理。塩を振ってビールを一杯。1日中釣りに明け暮れた後のビールは格別だ。
明日も朝が早いのでそろそろ寝るとする。
と言うかもう朝だけど。