オーストラリア釣行記#1 〜マーレーコッド釣りに行くんですってよ〜 – Expedition!!←最初から読む
夜が白けてきた頃ロッジを出た。
オーストラリアは今は夏だが夜になると思った以上に冷え込んだ。空気が乾燥しているせいだろうか?日中も日陰に入ると結構涼しくて快適だ。
カンガルーの群れを横目に釣り場へと車を走らせる。
ポイントに到着したら二手に分かれて釣り開始。
時折言葉で表すのは難しい独特な捕食音が何処からともなく聞こえてくる。
例えるとゴヴォ…とかバシャ…とかではなく物凄く低くて短いドッ!といったような捕食音。
とにかく聞いていてゾクゾクする音だ。
てくてく歩きながらインレットへキャストすると一匹目となるマーレーコッドが飛び出した。グードゥーと呼ぶには些か小振りだが初めての魚はいつだって嬉しいものだ。
あちこちに居るトカゲ。
水中にはあまりベイトフィッシュらしき物は居ないような感じなのでこう言った陸上生物を捕食して生活しているのかな?
よっさんも既に何匹か釣り上げたみたいだ。
僕まだ1匹ですけどw
コツはスローにしっかり止める事らしい。
僕の最も苦手とするヤツだ。
ガシャガシャやりたくなってしまうんだよね笑
よっさんと一緒に釣り上がる。
所々にあるこんなプールみたいになっている場所を打っていく。
なんか可愛らしい亀がいた。
堰になって落ち込んでいる所にある岩陰へキャストするとフロッグが吸い込まれた。ヒョウ柄がめちゃくちゃ綺麗だ。格好いいぜマーレーコッド!
しばらく進むと足場が無くなったので折り返し来た道を打ち直す事に。
かなり浅いプールとプールを繋ぐ水路的な場所。
水深は50cm〜30cm位しかないが行きに何回かバイトがあったので期待が持てる。
水辺へ近づく前に遠目から岩越しにキャスト。
ズル…ズル…。とウィードの上をスローに引きずるとドゥッ!と恐ろしく低い捕食音と共にフロッグが消えた。
落ち着いてスラックを取りフルパワーでフッキング。
岩越しに大暴れしているコッドに切られない様ラインテンションを少し抜きつつこちらから迎えに行く。
でけえええええぇぇぇ!!!こんな浅い所に居るの!?
物凄い重量感!
めちゃくちゃ手が震える!
カッコイイ!!
大きくなっても柄自体は大きくならないんだね。小さいコッドの方がヒョウ柄が良く目立つ感じだ。
正面から見るとやたら可愛い。
もっと見ていたい気持ちと早くリリースしてあげたい気持ちが混ざり合う複雑な心境。
いつもこの瞬間は名残惜しい。
大きくなってまた何処かで逢えたらいいな。勢い良く水面を蹴って住処へ帰って行った。
更にデカイ奴も居るなんて…
もはや怪獣だろそいつは笑
お昼ご飯を食べに一旦ロッジへ帰って来た。電波を探すよっさんの図。この地で電波をキャッチするにはかなりの高等技術を要する様だ。
僕も真似して電波を探したがよっさんとはキャリアが違うせいか全く電波が入らない。
電波キャッチに成功し無事精神の平穏を取り戻したよっさんはササっと調理開始。
僕も車で少し先の丘まで行けば辛うじて電波を受信出来るものの面倒なのでメンタルをやられたまま調理参加。
豪州内陸部にてスマホ依存症を発揮する我々。
因みに僕のスマホ調べによると先週より画面を見ている時間が98%減少した様だ。
減少し過ぎだと思う。
単に僕が野菜好きだと言うのもあるかも知れないが海外遠征で1番辛いのは野菜が食えない事というのを身をもって経験しているので今回食材はかなりバランスよく買ってきた。毎食野菜食える有り難み。最高す。
ご飯を食べたらお茶タイムのち昼寝。
その間にスコールがやって来て結構な量の雨が降った。釣り場のコンディションが心配だ。
夕方になり軽く下流を釣り歩く。
先程のスコールの影響で水量が増しフローティングマットが水没。水温低下などの原因があるのか午前中と比べ明らかに反応が薄くなった。
貴重なバイトもなかなか乗せられず苦戦。
歩き回ってなんとか絞り出したマーレー子コッドでこの日は終了。
初日からいい釣りが出来て既に物凄い満足感に満たされる我々。晩飯もワイン付きのオージービーフで豪勢だ。
お互い魚も釣れたし飯は美味いし最高です。
多分ここに来てから2人で「最高」という言葉を100回は発している。それくらい最高なんですよ本当に。
食後は酒を飲みながら翌日の釣りの支度をして就寝。
明日は下流の大場所へ行ってみようと思う。