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実釣2日目
今日は少し規模が大きい川へ行く事になった。
既に魚を確認している昨日の川へ行って未踏エリアを調査するという選択肢もあったが最終的に1箇所に固執するより一通り回って状況を把握し次に繋げられる方がいいな。という意見で加藤さんと一致。
この「またくればいい」というスタンスは社会人として結構難しくて時間の制約がある中決して安くないお金を使ってここに立っているのだから絶対釣って帰りたいと思うのが当然だ。
だけどあまりガツガツ釣りするのも旅味としてどうなのかな?と思ったりする所もあったりするし何というか力を抜きつつここぞと言うタイミングで一生懸命出来る事をするっていうスタンスが思わぬ魚を呼び込んだりする事も多い気がしている。知らんけど。
とにかく魚釣りは不思議だと思う(語彙力)
船を出してくれる漁師さんの家へ挨拶。
国によって様々なバックグラウンドはあるにせよどこへ行っても子供達は屈託のない笑顔を見せてくれる。
お父さんにくっ付いて川へ降りる。
息子さんかな?今日の船頭をしてくれる様だ。
地域によって微妙に違って面白い。
それに付け加える様にボトムを狙うとバスが釣れると言っていたがはて…?
船をゆっくりと遡上させながら要所要所打っていく。
時々上陸しながら釣る。
しばらく真剣に釣りしてみたが…
いやー。釣れないね。
暑いし(いつもな気もする)
暑さと釣れなさで徐々に意識が遠のいてきた頃、流れが当たる岬状のエリアの水面に生命反応を発見。
半分気絶状態から一気に覚醒し突如キャスティングマシーンと化す。
岬一帯で何かがやたらとライズしているがなかなかヒットしない。よく目を凝らして見ると小型のナイフフィッシュの様だ。ゆうに100匹はいるのではなかろうか。
ナイフフィッシュを猛烈に釣りたくてキャストを繰り返していると突如ドスッ!という衝撃で何かがヒット。
ん?
え….?あ?
えええええぇぇぇぇぇ!!
ミャンマーにも居たのか!
これにはボート上が一気に沸いた!!
立て続けに加藤さんにもヒット!!
うおぉぉ!!
いつか野生のバラマンディを釣りに行こうと思っていたけどまさかここで出会う事になるとは思っていなかった。
ミャンマーよ。
サプライズが過ぎるだろ。
少しバイトが遠のいたので場を休ませる為先へと進む。
船頭のお父さんに聞くとメーターを超えるサイズも何回かとった事があるらしい。
後で調べてみたがアンダマン海側で漁師がビッグサイズのバラマンディを捕獲している情報が出てきたのであり得ない話ではなさそうだ。
先日知ったこの国を取り巻くセンシティブな事情に僕等を受け入れてくれるのだろうか?と少し不安に思ったがそんな予想とは裏腹にとても快く迎えてくれた。
どちらにせよとても心穏やかな人達でこちらまで穏やかな気持ちになる。
再び出船しようとすると一家の男達が数人船へ乗り込んできた。
どうやら案内してくれる様だ。
それは非常にありがたいと思っていたらあれよあれよとお母さんや子供達まで船に乗り込んでくる。
上流に用事でもあるのかな?多分序でに乗っけていく感じだろう。
そして途中で乗せたカレン族一家なのだがてっきり何処かへ送っていくのだと思っていたら何処へも降ろさず元居た家まで戻ってきてしまった。
単純に暇つぶしだったのだろうか?暇つぶしにしては乗り込み過ぎだと思う。いや本当に乗り込み過ぎだと思う。
数匹追加し村へ帰着。
何やかんや2人で10本以上は出たんじゃないかな。
これだけ釣れればミャンマーでのバラマンディ釣りは成立すると断言しても良いと思う。
旅に出る度、僕は毎回自問自答を繰り返している。
最終日はまた別の川へ向かった。
むしろ今回の旅は何も知らず思い付きで来た事を考えると大成功と言っていいだろう。
数回通わなければ何もわからないのが普通なのだから僕達はかなりの幸運だったと思う。
最終日にしていいオチがついたという事にしよう。
君達の瞳に一体僕等はどう映っているのだろうか?
最終日の釣りも終了し今日で旅の仲間ともお別れだ。
サム。いきなり現れた専門外の訪問者の為にあちこち駆けずり回ってくれたとても誠実な人だった。ありがとう。
We wish your happiness from my heart.
この旅が上手くいったのも加藤さんが居てくれたからこそだ。 本当に色々と助けられてしまった。かたじけない。
毎回誰かに助けられて旅が出来る事に感謝したいし日本に居ると当たり前に来る日常はとても尊い事を強く再確認する旅になった。
2018年12月31日 大晦日
お気をつけて!!
お互いそう言って加藤さんはヤンゴンへ、翌日僕はバンコクへと戻った。
Cheers to the friends of juorney!
See you Myanmar🇲🇲
ミャンマー開拓記 完