ミャンマー開拓旅#1 タイ編〜旅の起点〜 – Expedition!!←最初から読む
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朝、観光に行くラン一家の車に乗せてもらいサンクラブリの市場へ降ろしてもらった。
宿に行くにはまだ早朝過ぎるのでしばし活気が溢れる市場を散策。
皆が起きた頃に宿へ。
1年半振りに戻ってきた。
宿内へ入ると友人のトーが出迎えてくれた。彼はこの一年半で結婚し子供が産まれた。
ここまで来たのは直接会っておめでとうと言いたかったのだ。
ちなみに奥さんも以前はここで働いていたので知っている。
用意してくれたコーヒーを飲みながら荷物を整理。
懐かしい宿内をふらふら。
変わらないなぁここは。
特に何がある訳でもないのだけど僕はここでの生活がとても好きだ。
釣りの支度をガサガサしていると何処からともなく現れたおっちゃんにルアーを見せてもらう。
彼の名はチョムチェー。(以下チェーと表記する
年季が入ってめちゃくちゃカッコイイBOX。
全てチャドーの歯型らしい。
ちょっと待ってろ!と何処かへ行ったチェーが何やら仕掛けらしい物を持ってきた。
なんか昔こんな形のハエ避け?みたいなの実家にあったな笑
中のピンク色の袋にサイバトゥー(鯖の内臓)を入れ湖底に沈める。
上手くいくとワラゴ・アッツーが掛かるらしい。
トーは仕事に行ったのでチェーと余ったサイバトゥーを使い小物釣りを開始。
バイトアラームの鈴をつけて…
ダラダラと待つ。
突如現れたマッサージ師らしき人物にチェー昇天。南無
たまにリンリン!と鈴が鳴りPla-ka-yang(Mystus singaringan)がポツポツ釣れる。
数匹釣り上げたところでチェーにこの後暇か?と声を掛けられ、うん。と頷くとじゃあ行くぞ!と車に乗せられ町まで出た。
6輪仕様のランドクルーザー。
カッコ良すぎだろ!つかアンタ何者だよw
話を聞くと彼は車のカスタムショップをやっているようだ。内容は主にリフトアップ。
付近の未舗装路で作業する様な車を製作しているらしい。
職場を見学させてもらっていると完成した車をテストしに行くからお前も来いといわれ車に乗り込んだ。
完全な仕事車故に内張と言うものはほぼ無く、シフトの隙間から地面が見えているという無骨仕様。
ガッシガシの林道を難なく越え原住民が住む村を訪問。
村の外れにポツンとある民家にお邪魔した。
突如現れた謎の外国人に警戒する子供達。
すぐに慣れ、カメラを向けるととても良い表情を見せてくれた。
しばし追いかけっこをしたりサッカーをしたりして遊んだ。
素直でとても良い子達だ。
夜は宿の台所脇に残飯目当てに群がる魚を釣りまくる。
Pla-ta-pean(Barbonymus gonionotus)
コイツがめちゃくちゃ釣れる。水面を掻き回すと残飯が落ちてくると勘違いして数十匹でトルネード。その隙に仕掛けを落とすと比較的簡単に釣ることが出来る。
夕飯の時間も過ぎ、台所フィッシングがひと段落すると今度は部屋でトーと飲みながら竿を出した。
しかしこの夜、静まり返った水上家屋に鈴の音が響くことはなかった。
明日はトゥイと国境地帯の渓流へ行く。
楽しみだ。