旅のお得情報から、旅×趣味の楽しみ方、仕事のことまで楽しく生きるをテーマに発信中!

マレー半島縦断鉄道釣旅#3〜Malaysian Peacock〜

マレー半島縦断鉄道釣旅#1〜Thailand to Singapore〜 – Expedition!!←最初から読む

夜明け前、ホテルのロビーでサイと合流した。

飲み物と氷を調達したら釣り用の車に乗換え釣り場へ向かう途中にある食堂で朝食。僕はこのオープンな感じの食堂がお気に入り。マレーシア流の甘いコーヒー。下に沈んでいる練乳の様なものを混ぜて飲むのだが最初飲んだ時はあまりの甘さに驚いた憶えがある。でもこれはこういう飲物だと思って飲めばデザート的な感覚で美味しく飲めるはず。ロティチャナイ。作り方はクレープと一緒で甘いコーヒーとベストマッチ。ちょっとしたおやつ感覚で美味しい。

食後は車を郊外へ走らせ釣り場へと続くオフロードコースへ。前から車来たら絶対にすれ違えないであろう小道をガタゴトガタゴトと行く。途中かなりの悪路で車の腹を擦りながら走行する場面もあり僕が帰りちゃんと戻ってこれるのか…?といった顔をしていたらこいつは4WDだぜ!hahaha〜!!とサイが言った。絶対違うと思う。水辺へ到着すると水面でベリーダがバシャバシャとやっていた。今回釣りたい魚のひとつでもあるベリーダ。前回ライブベイトまで持ち出しても全く歯が立たなかったのでなんとしてもリベンジしたい。早速ボートを降ろし出船。ベリーダが無数に呼吸に上がって来ている中、進行方向にバイブレーションをキャストしフリーフォール。ボトムにタッチしたら2回ほどリフトしてからスローリトリーブ。30分程やってみたが前回同様アタリすら感じられない。その内呼吸の数も減って来たので一旦ピーコック狙いに切り替え船を走らせる。

シャローで時折ベイトを追っている奴を狙ってパシッ!パシッ!とロッドを叩く。

するとすぐにサイのロッドが曲がった。これは俗にいうゲストより先にガイドが釣るという世界中で頻繁に行われてる行為ではなかろうか?ともあれいきなりカッコイイ魚を釣るサイ。僕も負けじとキャストしているとククッ…とヒット!可愛いですね君は。今旅初ピーコックに一安心。

ウィードエリアにてトゥイッチをかけているとまたしてもヒット!小気味いい引きを味わいつつ寄せて来ると突然ロッドがガツンと入った。

何なんだこいつは!全然止まらない!!どんどんラインが引き出されてウィードの中に突っ込まれてしまった。ラインを引っ張り無理やり出すとあれほどまで引いたのが嘘のようにスルスルと寄って来る。上がってきたのは何かに襲われたであろう小型のピーコック。サイ曰くトーマンだそうだ。結構良いサイズが居るっぽい。

日が高く昇ってくると群れでベイトを追いかけているピーコがちらほら出てきた。かなりの数でボイルしているので水面に目を凝らし現場へ急行する。ボイルしている中へルアーを投入しチャッチャッ!とアクションを入れてやると面白い様にロッドが曲がる。ルアーは以前KLの友人からもらったCODE48というシンキングペンシル。この位のサイズ感が丁度いいのか滅茶苦茶釣れるのだ。ガツンと気持ちいいアタリで楽しませてくれたデコッパチ。

昼頃になるとボイルも散発的になり肌を刺す様な日差しが照りつけてくるが生憎釣り場には木陰が無く逃げる場所がない。午前中からの好釣果に結構満足していたので昼飯を食べて暑い時間帯は休憩する事にした。釣り場近くの食堂にてマレー料理を頂く。手前はチキンと小型ナマズの南蛮漬け酸っぱくないバージョン。奥がサイが頼んだメコンナマズメコンオオナマズかサワイかは不明)マレー料理は基本何食べても美味しいのだがこの小型ナマズは特にうまかった。味はうまく表現しづらいがちょっと蒲焼に近いかもしれない。

サイの相棒 ノーマンも遊びに来た。キンキンに冷えたコーラを飲みつつ3人でダラダラしていたら眠くなって来たのでみんなで昼寝。こののんびりした感じが好きだ。

15時を回る頃リスタート。

再びベリーダ狙いに徹するが相変わらず反応はない。時々超イージーに釣れる時があるらしいのだが今日がその日じゃないのはよくわかった。ベリーダはまた次回出直してくる事にして納得サイズのピーコックを釣って締めたいところだ。

ベイトを追ってる奴を探しながら良さげなポイントも打っていく。

夕方になると空に段々と黒い雲が湧いてきて遠くから雷鳴が響いてきた。あれがこっちに来るまでになんとか釣りたいなぁとウィードエッジにルアーを投入するとドン!っと気持ちいい当たりでヒット。ウィードに軽く突っ込まれながらもサイのタモ入れで無事にキャッチ。今日一の魚に思わずガッツポーズ。もう大満足。

雨も近づいてるし個人的にも納得できたので早上がりする事にした。ポツポツと雨が降り始める中急いで後片付け。ボートはかなりワイルドな積載方法。昔ポンコツな1BOXに乗っていた事があったが、わざわざキャリアを買って積む必要もなかったんじゃないかとコレをみて少し思った。

電車の発車時間までまだしばらくあるので駅へ向かう途中好物のナシアヤムを食べに連れて行ってもらう。マレーシアに来るとこればかり食べている気がする。

食後はサイがシャワーを貸してくれるというので家にお邪魔させてもらい1日炎天下の中釣りした汗を流した。非常にありがたい。

その後は時間までサイの子供達と遊んでいた。サイありがとう!また近々遊びに来るよ!

電車はカンパーを予定通り20:15に発車。

席に着くと前方の床が水浸しになっているのに気づいた。よく見ると天井からポタポタと大量の水滴が落ちて来ている。たぶん冷房で結露した水が排水される筈のパイプにトラブルが発生し車内へ入り込んでいるのだろう。その為、前方座席はズブ濡れ。途中から乗って来た乗客は皆車両後方の席へ避難していった。

車両は午後10時をまわった頃クアラルンプールに到着。昨年新しく出来たMRTでKLセントラルから繁華街ブキビンタンへ移動する。先ずはKLセントラル駅と隣接しているMRTミュージアムネガラ駅へ。ミュージアムネガラまではわかりやすくMRTと案内が出ているのですぐに行けるはずだ。出来たばかりで駅はかなり綺麗。少し待っているとすぐに電車が入ってきた。時間も遅いので乗客は少な目。

ブキビンタンへ到着し地下から出ると重低音の効いた音楽がズンドコ鳴り響きシーシャ屋が並ぶ横で酒に酔った欧米人達が馬鹿騒ぎ。その中をくぐり抜け細い路地を行ったところに今日の宿はあった。

部屋に案内されると4畳程のスペースは1枚の壁で仕切られていて右にトイレとシャワー。左にベッドといった簡素な部屋だった。床や水周りにはゴキブリが這っていたが全く期待していなかったのでお湯が出るだけマシか…と思い荷物の整理に取り掛かる。

しかし本当に賑やかな町だ。日付が変わる頃になっても相変わらず外から聞こえてくる大音量の音楽に着いたら屋台で軽く飲み食いしようと思っていた気持ちも萎えてしまった。

今夜は大人しくゴキブリと寝ることにする。

広告
最新情報をチェックしよう!