マレー半島縦断鉄道釣旅#1〜Thailand to Singapore〜 – Expedition!!←最初から読む
夜明け前、ホテルのロビーでサイと合流した。
飲み物と氷を調達したら釣り用の車に乗換え釣り場へ向かう途中にある食堂で朝食。
食後は車を郊外へ走らせ釣り場へと続くオフロードコースへ。
シャローで時折ベイトを追っている奴を狙ってパシッ!パシッ!とロッドを叩く。
するとすぐにサイのロッドが曲がった。
ウィードエリアにてトゥイッチをかけているとまたしてもヒット!小気味いい引きを味わいつつ寄せて来ると突然ロッドがガツンと入った。
何なんだこいつは!全然止まらない!!どんどんラインが引き出されてウィードの中に突っ込まれてしまった。ラインを引っ張り無理やり出すとあれほどまで引いたのが嘘のようにスルスルと寄って来る。上がってきたのは何かに襲われたであろう小型のピーコック。
日が高く昇ってくると群れでベイトを追いかけているピーコがちらほら出てきた。かなりの数でボイルしているので水面に目を凝らし現場へ急行する。
昼頃になるとボイルも散発的になり肌を刺す様な日差しが照りつけてくるが生憎釣り場には木陰が無く逃げる場所がない。午前中からの好釣果に結構満足していたので昼飯を食べて暑い時間帯は休憩する事にした。
サイの相棒 ノーマンも遊びに来た。
15時を回る頃リスタート。
再びベリーダ狙いに徹するが相変わらず反応はない。時々超イージーに釣れる時があるらしいのだが今日がその日じゃないのはよくわかった。ベリーダはまた次回出直してくる事にして納得サイズのピーコックを釣って締めたいところだ。
ベイトを追ってる奴を探しながら良さげなポイントも打っていく。
夕方になると空に段々と黒い雲が湧いてきて遠くから雷鳴が響いてきた。あれがこっちに来るまでになんとか釣りたいなぁとウィードエッジにルアーを投入するとドン!っと気持ちいい当たりでヒット。ウィードに軽く突っ込まれながらもサイのタモ入れで無事にキャッチ。
雨も近づいてるし個人的にも納得できたので早上がりする事にした。ポツポツと雨が降り始める中急いで後片付け。
電車の発車時間までまだしばらくあるので駅へ向かう途中好物のナシアヤムを食べに連れて行ってもらう。
食後はサイがシャワーを貸してくれるというので家にお邪魔させてもらい1日炎天下の中釣りした汗を流した。非常にありがたい。
その後は時間までサイの子供達と遊んでいた。
電車はカンパーを予定通り20:15に発車。
席に着くと前方の床が水浸しになっているのに気づいた。よく見ると天井からポタポタと大量の水滴が落ちて来ている。たぶん冷房で結露した水が排水される筈のパイプにトラブルが発生し車内へ入り込んでいるのだろう。その為、前方座席はズブ濡れ。途中から乗って来た乗客は皆車両後方の席へ避難していった。
車両は午後10時をまわった頃クアラルンプールに到着。
ブキビンタンへ到着し地下から出ると重低音の効いた音楽がズンドコ鳴り響きシーシャ屋が並ぶ横で酒に酔った欧米人達が馬鹿騒ぎ。その中をくぐり抜け細い路地を行ったところに今日の宿はあった。
部屋に案内されると4畳程のスペースは1枚の壁で仕切られていて右にトイレとシャワー。左にベッドといった簡素な部屋だった。
しかし本当に賑やかな町だ。日付が変わる頃になっても相変わらず外から聞こえてくる大音量の音楽に着いたら屋台で軽く飲み食いしようと思っていた気持ちも萎えてしまった。