東南アジア釣遊記 カンボジア編#1〜陸路シェムリアップへ〜 – Expedition!!←最初から読む
釣り場捜索2日目。
昨日見てまわった感じ遺跡周辺はもっと小さいルアーが必要そうな感じがするので一旦保留する事にした。
代わりに聞き込んだ人ほぼ全員「トンレサップ湖の方が良いぞ」と口を揃えて言っていたので様子を見に行ってみる事にする。
朝食後、仲良くなったカラテカ矢部氏似のフロントマンにレンタルバイクを手配してもらった。
カンボジアでは125cc以下のバイクは免許が不用らしくレンタル料金もトゥクトゥクを丸一日チャーターするより幾らか安い。更にはサブ効果として面倒くさい客引きやジョーカーとエンカウントするリスクも大幅に減らせるし使わない手はないだろう。
トンレサップ湖は町からシェムリアップ川沿いを南へ下って行った所にあるらしいので川を観察しつつ南下していく。
しばらくすると道は川から離れ田園地帯へと突入。特に何もない一本道を抜けると町へ出た。
町の入口にはロータリーの様なものがあり商店が建ち並んでいて賑やかだ。学校もあるのか制服を着た小学生達が沢山登校している。
町中をキョロキョロ観察しながら道なりに進むと急に視界が開け目の前にトンレサップ湖が現れた。
とりあえずシェムリアップ方面へ戻りながらシェムリアップ川の良さそうな場所で竿を出す事にした。
今までこう言うことは多々あったので小さいルアーも沢山持ってきたのだがそれでも少し大きい様だ。
どうしたもんかと道端に腰掛け辺りをキョロキョロしていると所々に釣り人の姿が見えたのでその内の1人に話しかけてみた。
僕「魚釣れてる?」
男「釣れてるよ!ホラ!」
と言って男は足元の網を引き上げてみせた。
今旅ファーストコンタクトとなる魚に興奮した様子の僕に男は
男「ココで釣りしなよ!はい!」
と言って餌のミミズをくれた。
名前はワッダと言って歳は40歳(白シャツの男は友人らしい)
この近所に住んでいて晩御飯のおかずを釣りに来ているんだそうだ。
仕掛けは延べ竿に三又サルカンで針が2本付いたウキ仕掛け。
僕もそれを参考に仕掛けを組むが持って来た針に丁度良い針が無い。仕方がないので代用出来そうなスプーンに付いていた針を使いなんとか似たような仕掛けを組み釣り開始。
直後ワッダの竿が曲がった。
ナイフフィッシュ!!
恐らくノトプテルス・ノトプテルスってやつかな?
調べるとここのナイフフィッシュはタイやマレーシアにいる大型になる種ではなく小型のタイプの様だ。(トンレサップには大型になる奴がいる)
実は僕。ナイフフィッシュとの相性が悪いらしく過去タイやマレーシアで散々狙ってはみたものの未だ釣り上げたことがない。
しかし今回は目の前で釣れている。
これは釣れるな…ふふふ。
きたあああああああぁぁぁぁぁぁ!!
アレ?君は誰なのよw
タイやミャンマー、マレー半島からボルネオまで結構広い範囲に分布しているらしい。
そしてこいつがめちゃくちゃ釣れる。
1m横でワッダがナイフをバシバシ釣ってるのに何故か僕はプリストさんを連発。
そろそろナイフが釣りたいんですがw
そんな事をしているうちに昼になった。
ワッダは一旦飯を食いに家に帰るらしいので僕はその間オールドマーケットにミミズ堀りに使うスコップを探しに行った。
なくても何とかなるけど効率が悪いのでね。
さて。釣っちゃうよーヘラヘラヘラ
岸際の水草の際を攻めているとチョンチョンという突っつくようなアタリの後ウキが引き込まれた。
上がってきたのは可愛いナマズ。
続けてプリストレピス。
その後もいい感じのペースで魚は釣れ続け気付けば夕方になっていた。
そして僕にだけナイフは釣れず。
どんだけ相性悪いんだよオレはw
僕「ワッダ明日も来るの?」
ワッダ「んー。仕事無かったらまた来るよー。また明日な!」
と言って帰って行った。
明日こそは釣ってやるー。
翌日のナイフリベンジを誓い、兎に角腹が減って死にそうな僕は晩飯を喰うべくマン島TTレーサーもビックリのスピードでナイトマーケットへ向かった。
速い。速過ぎる。
ふふふ…自分の能力が怖いぜ。
僅か10分でナイトマーケットに到着(通常
日本のどこかで食べた事があるような非常に馴染み深い味だった。
カンボジア飯ウマスギマス。
腹も満たされ早々にホテルに戻り今後の大まかな予定を確認する。
どうやら遅くても2日後の夜にシェムリアップを発たないといけない事がわかった。
明日辺りにはバスチケットを手配した方が良さそうだな…。
シェムリアップに滞在出来るリミットは後2日。
なんとしてでもここでナイフを釣りたい。