夏休み。陸路でバンコクからシェムリアップ、プノンペンを経由しホーチミンへ抜ける計画を立てた。
GWにバンコク〜シンガポール間をマレー鉄道で縦断した続きと言うべきか、他のアジアの国が見たくなったのもある。
その時の様子はこちら↓
世間より少し早く夏休みに入った僕は旅の出発地であるタイへと飛ぶべく成田空港へ向かった。
今回は10日間と言う日程と大まかなルートのみ決めて後はノープラン。現地に行ってその時の気分で動く事にした。
大雑把な行程は一旦バンコクへ飛んで翌日陸路でシェムリアップ。数日釣りして時間があればプノンペン、ホーチミンを見て歩き空路でバンコクへ戻り東京と言った感じ。
なぜ一気にシェムリアップへ行かずタイへ寄る様な面倒くさい事をしてるのかといえばチケットを取った段階ではまだ行き先が決まっていなかったからだ。とりあえず東南アジアの中心にあるタイ行きのチケットを取っておけば後はどこでも行けるしな…と思ったのだ。
出発まではカンボジアの航空写真を眺めながら良さそうなエリアを探したがコレまともに釣り出来るのかな?と不安になった。
カンボジア最大の水源トンレサップ湖は馬鹿でか過ぎて釣り場が絞れないし遺跡周辺やシェムリアップ川はそもそも釣りしていいのかという根本的な所からもしかしたら水が無い可能性やあっても濁り過ぎじゃない?と言った具合にあまり芳しくない雰囲気がプンプン漂っていたが最悪アンコールワット見て美味しいクメール料理食べてウェイ出来ればいいやと個人的には楽観視していた。
と言うわけでドンムアン空港からバスに乗りMRTへ乗り継ぎ。いつものパターンで町中へ。
ここ最近はスクンビットを拠点にしていたのだけど別のエリアに行きたいと思いMRTフワイクワン駅付近に宿を取った。
ここは近くにナイトマーケットがあり夜…というか朝方まで営業している屋台やレストランがある様で飛行機が遅延して晩御飯を喰い損ねそうだった僕にとってはうってつけのエリアだった。
あまり観光客は居なくて結構ローカルな人が多い印象だ。
何軒かある食堂の中から良さげな店へ入った。
辛過ぎて口が取れそうなんでちょっとマイルドっぽいご飯物を頼んでみた。
さて。
シェムリアップまでの陸路移動についてだが恐らく1番良さ気なのは北バスターミナルから出ている国際バス。コレはバンコクからシェムリアップまで乗り換えなしで直通で行けるのが1番の売りだ。当然僕もこのバスで行こうと思っていたのだけどタイへ降り立った時点で翌朝の便は売り切れ。
他に行く方法はタイ国鉄とバスターミナルからのバス、後はロットゥーと言われるミニバン。こちらはどれも終点がタイ側の国境アランヤプラテートまででカンボジアに入国したらその先ポイペト→シェムリアップまではまた現地で移動手段を確保しなきゃならなかった。
カンボジア行きを1日後ろに倒せば直通の国際バスに空きもあったのだが1日暇してるのも時間が勿体無いのでとりあえず1番早く着きそうなロットゥーで向かい国境を越え、ポイペトからシェムリアップまでは現地に行って探す事にした。
以前はビクトリーモニュメント周辺から各方面へロットゥーが出ていたのだが数年前に各バスターミナルが発着場に変わった様だ。
調べるとアランヤプラテート行きはエカマイ東バスターミナルから出ていた。
翌朝。
早速エカマイバスターミナルへ急行。
まだ時間があったので近くのコンビニで飲み物を買ってベンチでだらだらと過ごす。
10時になると乗客6人を乗せ予定通り出発。
そのまま車に揺られる事4時間。
14時にロンクルア市場に到着。
5分程乗車したら国境へ着くので人々の流れに沿って進んで行き先ずはタイを出国。
登って行くと出国審査があるがとりあえず判子をバシバシ押してるだけなんで余程の不審者でない限りあっさり通過出来る。
続いてカンボジア側に歩いて行き、途中で通りの右側へ渡ろう。
するとVISAを申請する白い建物があるのでVISAを持ってない人はそこで申請する必要がある。
とりあえず完全無視を決め込み前へ進もう。
僕は通り過ぎてオロオロしていたら怪しい男達に次々と「VISAか?俺が取る場所を教えてやる!ついて来い!」とか言われて付きまとわれ超面倒な目に遭った。
なんとか正規のVISA申請所にて申請用紙に記入。
VISA代金はタイバーツでも支払える様で金額は1200Bだった。軽く上乗せされている気がする。写真が必要という事だが無くても少額の賄賂的なモノを要求されるだけで問題ないらしい。
無事VISAを取得したらそのまま道路右脇を歩いて行くとカンボジアのイミグレがあるので出国手続き。詐欺師をかわすためにズンズン歩いていたので写真は無いがすぐにわかる。
この日は微妙に混雑していたのかなかなか進まず「まだかよ〜。」と思いながらイミグレに並んでいるとどこからともなく現れた日本語を巧みに操る男に「ドコイキマスカ?シェムリアップマデバスアリマスヨ。」と声を掛けられた。
確か14時辺りを境にバスは無くなる筈なんだけどな…と思いつつもまだ行き方も決まってなかったので面白そうだし良いかと付いて行ったら「ベツノバスターミナルカラデテル。ダカライッタンコノバスニノッテクダサイ。」と言われ欧米人数人と言われるがまま乗り込んだ。
怪しい…。怪し過ぎるwww
5分ほど走って国境から離れたバスターミナル…のような場所に降ろされ。チケット売り場…の様な場所でシェムリアップ行きのチケットが欲しい旨を伝えると「今日のバスは一杯でもう無い」と言われ、行く方法はタクシーしかない事を告げられた。
1人で行くなら48ドル。
4人揃えば1人12ドルらしい。
貧乏旅なんで流石に48ドルも使ってられない。実際はシェムリアップまでの距離150km走って48ドルならめちゃくちゃ安いが他に方法があるなら極力安く行けるに越した事はない。
というかコレは完全に一杯喰わされたっぽいが。。。
恐らく最初からバスなんて無かったパターンやな。やれやれ。
値段を聞いた欧米人バックパッカー達も口々に高いから別の方法を探すと言ってその場から去って行った。
ガラーンとしたバスターミナル…の様な場所の待合室に僕1人残された。
最悪ポイペトの町で一泊すれば翌日朝一のバスで安上がりに行けるしもうどうにでもなれと思ってベンチでダラダラしていたら何処かへ行った筈の欧米人カップルが戻って来た。
結局良さ気な方法が見つからなかったらしく相談して3人でシェアしてシェムリアップまで行こうという話になった。
なんかうまいことハメられてる感が否めないが今日中に着くならラッキーかな?と、とりあえず3人でタクシーに乗り込む。
料金は1人500B。
後ろに2人に乗ってもらって僕が助手席に乗ろうとしたら何故か後部座席に3人座れという謎の指示によりめちゃ窮屈に。
そしてタクシーは特に何も無い直線を猛スピードでシェムリアップに向け出発したのであった。