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マレー半島縦断鉄道釣旅#2〜Mid Night Express〜

マレー半島縦断鉄道釣旅#1〜Thailand to Singapore〜 – Expedition!! ←最初から読む

朝起きて出発の準備を済ませチェックアウトまでの間町へ出た。

朝食にカオマンガイが食べたくなりお気に入りの屋台へ向かったがあいにくまだ空いておらず。付近をウロウロしていると丁度馴染みのマッサージ店が開いた様だったのでこれからの長旅に備えフットマッサージ1時間100B(350円程)を受けた。かなりグイグイやられたが僕は普段からコリが酷い方なのでこれ位で丁度良かった。

軽くなった足で角をひとつ曲がると店先で調理しているおばさんに声を掛けられそのまま中に入る。英語が通じなかったので壁にある料理の写真を指差して注文するとつみれと小さい揚げパンの様なものがトッピングされたあっさり味の麺が出て来た。朝食にはうってつけだ。タイへ来てから刺激物ばかり食べていたのでほっとひと息。会計を済ませおばさんにアロイマーク(とても美味しかった)と言うとニッコリ微笑んでくれた。

宿をチェックアウトし今回の鉄道旅の出発点となるフアランポーン駅へと向かう。

スクンビット方面からMRT(地下鉄)で来ると同じ名前の地下鉄フアランポーン駅に到着するがタイ国鉄が運行している目的のフアランポーン駅は別に少し歩いた所にある。行き方はMRTフアランポーン駅からEXIT2の方向に歩いて行けば地下道直結でタイ国鉄駅舎まで行ける。わからなくても看板が常に出ているので大丈夫だろう。

外観は西洋風なアーチ型の駅舎が特徴的。違う出口から出た場合も地上に出てキョロキョロしていればすぐに見つかる筈だ。ここが日本で言うところの東京駅。主に遠距離線が乗り入れており地方へ列車で行く場合はここを使う事になる。駅舎内には地方へ帰る家族連れや出稼ぎに来た若者、観光客、長期で旅しているであろうバックパッカーなど多種多様な人々で溢れていた。パダンべサール行きは3番ホーム定刻予定。搭乗車両はSP-EX45号だ。

今回乗る列車は全席指定席なので乗車する予定があれば事前にネットで予約しておくか出発前日までには駅などでチケットを手配しておいた方が良いだろう。

発車30分前には乗車する様にと注意書きがあったが5分前でも特に問題はなさそうな感じだった。バンコク発 パダンべサール行き。この車両だ。

中に入ると向かい合わせのボックス席になっている。4人席の様に見えるが寝台列車の為、定員は2名。暗くなる頃には座席が2段ベッドになる仕組みだ。

定刻通り15:10分にフアランポーン駅を発車。発車して最初の内は乗り入れてくる列車との調整や民家の隙間をスレスレで縫って行く様な状態の為か速度もノロノロ。ちょっと走ってはまた止まりちょっと走ってはまた止まりの繰り返しで全然進まない。少しひらけて来るとスピードも上がり景色に緑が多くなる辺りからは通常運行になった。

車内で弁当を売りに来た初老の男性より購入した鳥モツ弁当。

非常に美味しかったのだが早速ぼったくられてしまった。幸先が良い。

都市部を抜け飯を食べ終えると窓の外は延々と緑が続くのどかな風景へと変わった。最初の内はその延々と続く風景をぼーっと眺めていたのだが流石に1時間も見ていると飽きて来る。

やる事もないので列車内をふらふらしてみる事にした。洗面台。水量もありまぁまぁ洗った気がする石鹸も付いていてなかなか快適だ。トイレもタイによくある手動ウォシュレット付きでサバーイサバーイ。用を足した後は水を流すレバーは見当たらなかったので手動ウォシュレットで流しておけば良いだろう。

心配していた水回りはいくらか古いものの清掃が行き届いており思ったより断然綺麗だった事に驚いた。

戻って来ると各車両に1人いる車掌さんらしき人がベッドメイキング中。僕が座っていた通常のボックス席があっという間に2段ベッドに変身。席は予約するとき上か下か聞かれるが上の方がほんの少し安いくらいなので特に理由がなければ下段の方が窓もあるし旅情緒があって良いと思う。

ベッドメイキングが終わるとボックス席が完全個室の超快適空間に変貌。寝転ばりながら流れて行く車窓の景色をただただ眺める。なんと贅沢なことか。木々の間に沈んで行く夕陽を見届けしばらくすると賑やかだった車内は静かになった。途中途中の駅に停まった時に食べ物飲み物を売りに来る人達もパタリと来なくなったし元気いっぱいに走り回っていた子供達もめっきり姿を見せない。タイの人々は早寝なのだろうか?夜8時過ぎには各席のカーテンは閉ざされ寝台列車らしい様相を見せている。僕も自室に篭り明日からの予定を考えたり荷物の整理などをして過ごす。こじんまりした自室だが昔作った秘密基地の様な感覚を思い出して非常にわくわくした。窓を覗くと暗闇に薄っすらと見える木々がどんどん後方へ流れていくのが見える。

明日はどんな事が待っているのだろう?流れて行く景色を見ながら気付くと深い眠りへ落ちていた。

列車が停車する音で眼を覚ますと辺りはまだ真っ暗だった。時刻は午前3:30。まだ起きるには少し早いが既に6時間ほど寝た為眼が冴えてしまった。歯磨きとトイレを済ませ座席に戻り読書をしながら過ごしていると外がにわかに明るくなり始めた。青白く光を放っていた東の空はやがて橙の炎へと変化し木々を照らし始める。そして鬱蒼と茂るジャングルの向こうから黄金に輝く太陽が昇った。空が一瞬にして黄金色に染まりやがてそれが車内中に広がって行く。それはとても幻想的な光景だった。今まで数え切れないほどの夜明けを見て来たがまた一つ忘れられない夜明けとなった。

朝6時を回るとカーテンの向こうが徐々に騒がしくなってきた。後2時間ほどで国境へ着く頃にハジャイという大きな駅で停車。ここで乗ってきた半分くらいの乗客が下車して行く。しばらく停まりそうな様子だったので降りる乗客達と一緒にホームへと降りた。駅の周りは無数の屋台でごった返しておりホームには果物や弁当を売る商人達が朝から乗客相手に元気よく商売している。軽く周囲をまわって戻ると車掌が早く乗れと合図していた。しかし座席に戻っても一向に発車しない。ようやく発車したかと思えば数m進みまたバックして何かにガチャンコン!とぶつけている様な衝撃が度々車内を揺らした。いい加減首がおかしくなるんじゃないかと思う頃ようやくまともに走り出した。

きっと貨物車両や別の目的地に行く車両を切り離したり連結したりしていたのだろう。その証拠に走り出した車内で車掌に食堂車はどっちだ?と尋ねると食堂車はもう無いといった様な事を喋っている。朝食はここで食べようと楽しみにしていただけにちょっぴり残念な気持ちになった。

そうこうしている内に列車はグングン南へと進みとうとうタイ国境パダンベサール(タイ)へ到着。ガサゴソと準備をし降りようと席を立ったが何故か動こうとしない他の乗客達を不思議に思いキョロキョロと辺りを見回していると車掌が国境パダンベサールは次の駅だ。と教えてくれた。

どう言う事なのか調べるとパダンベサールには国境パダンベサール駅とその手前パダンベサール(タイ)があるらしい。なんでそんな紛らわしい駅名にしたのかは謎だがとりあえず終点が国境なのでわからなくても気にしないでずっと乗っていれば着くのだ。終点に到着。こちらは正真正銘タイ⇄マレーシアの国境となっているパダンベサールだ。

駅構内はそれ程複雑な造りではないのですぐにイミグレまで辿り着けるはずだ。初めての陸路国境越えにいささか緊張感が走る。先ずはタイ側で出国手続きをしその流れで今度はマレーシア側にて入国手続きをする。イミグレ前で係員らしき厳つい男性にパスポートをジロジロ見られたがニッコリ笑顔で返してくれた。

マレーシアは特に入国カードとかは無いのでスムーズだ。イミグレーションにいた猫。君も入国審査官なのかな?

そして無事マレーシアへ入国。初の陸路国境越えだったが思ったよりあっさりとしていてやや拍子抜けな感じだ。そのまま二階の待合室兼食堂へ行き早速マレー料理を頂く。名前はわからないがピラフの上に目玉焼きを乗せて上からミートソースの様な物をかけた料理。何処かで食べた様な懐かしい味にほっと一息ついた。

こちら側が今来たタイ側。そしてこっちがこれから進んで行くマレーシア、シンガポール方面だ。乗り継ぎが3時間くらいあったのでgooglemapを見ているとなんとこの国境の地に釣具屋があるではないか。こんな海から近くもない町の釣具屋なんて絶対に面白いものがあるに違いない。

2階の待合室から3、4番プラットホーム側に歩いて行くと高架になっていてパダンベサールの栄えている側へ出る事が出来る。高架を降りたら右手側に向かって5分ほど歩いて行くと目的の釣具屋を発見。残念ながら定休日なのだろうか?シャッターが閉められていた。店の日差しにはトーマンの文字が見てとれる。また来る機会があれば是非とも寄ってみたいところだ。

町は思ったより色々ありそうな感じがした。ケンタッキーもあったので長時間の乗り換え待ちの時などエアコンも効いてて良いかもしれない。店先にあった味わい深いバイク達。なんとも絵になる街並みだ。

駅へ戻り扇風機の近い席で涼んでいると列車が来た。EG9423 GEMAS行き。そのまま乗込み指定席へ。定刻通り12:50 パダンベサールを発車。

タイ国鉄から一気に最新車両になり違和感がたっぷりだ。走り出して数分でタイで使用していたSIMが使えなくなった。代わりに昨年の香港マカオ旅で使用したAISのアジア周遊SIMに差し替える。こいつがかなり優秀で東南アジア圏だと一部を除いて国境を越えても繋がり続ける優れものなのだ。タイ本国のキャリアAISのSIMを使ってデータローミングして使用する。これを事前に日本で購入し飛行機で現地到着する頃にSIMフリースマホに差し込めば自動的に向こうの電波を拾うはずだiPhoneの場合※使用可能国は購入時参照)

そんな事をしている間に気付くと外の景色が変わって来た。平坦だった景色が起伏のある地形へと変わり街並みもイスラム風の建築へ。ヒジャブを纏った女性達がどんどん乗り込んで来てボーダーを越えてからガラッと雰囲気が変わった。

車内ではログを書きながら過ごしその間ETSは時速140kmオーバーで一気に南下していった。

3時間ほど走ると今日の目的地Kampar stationに到着。ホームで出迎えてくれた友人のサイと一緒に宿泊先のホテルへ向かう。サイは先週新車を購入したばかりの様で前回より運転が気持ちソフトになっていたことがちょっと可笑しかった。

明日の待ち合わせ時間を決め、ホテルにチェックイン。荷物を整理し町へ出た。田舎だが街並みは綺麗で静かないい所だ。歩いていると良さそうな華僑系の料理屋があったので店先の席に座る。チキンライスと書かれていた物を注文し待っている間ビールを飲んで過ごす。運ばれて来たチキンライスは想像とは少し違ったがタレとお焦げが柔らかい鶏肉とマッチしていて結構美味しかった。 お腹が一杯になりボーっと酒を飲んでいると遠くで雷が鳴りスコールが来た。急いで宿へ戻ろうとしたが途中で滝の様な物凄い豪雨になり近くにあったバーへ避難。雨宿りついでにまたここでも一杯やってしまった。1時間は降り続いただろうか?随分長いこと強烈な雨が降ったので釣り場のコンディションが心配だ。

ようやく宿へ帰って来ると僕の部屋の前がとんでもないことになっていた。さっきの激しい豪雨で天井が崩落したのだ。そこら中水浸しでスタッフが清掃に追われていた。

非常に申し訳ないと仕切りに言われたがちょっと面白かったので全く無問題だ。代わりに良い部屋を用意してくれるというのでそちらへ移ると僕1人で泊まるには無駄にゴージャスな部屋へ案内された。早速自分の部屋の様に荷物を散らかし溜まっていた洗濯物を洗い明日のタックル準備に取り掛かる。それが済むとシャワーを浴びて各電子機器を充電器に掛けようやく寝れる状態が整った頃には日付をまたいでいた。

広いベッドが気持ちいい。

明日は早いのでそろそろ寝る事にする。

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