朝、騒々しい音で目が覚めた。
窓の外を見てみるとホテル前のロータリーにデモ隊が集結。拡声器で何かをまくし立てている。
出発の準備が済んだ頃には更に数が倍増。
チェックアウトの際スタッフに今外に行くのは危険か?と尋ねると「No problem」と。
本当かよ!?とは思ったがどうやらメーデー関係の集会みたいな感じの事を言っていたので腹を括って外へ出た。
※メーデー(May Day、直訳すれば「5月の日」)は、世界各地で毎年5月1日に行われる祭典。ヨーロッパでは夏の訪れを祝う意味を持った日である一方、旧東側諸国などでは労働者が統一して権利要求と行進など活動を取り行う日としている国もある。「労働(者)の日」(Labour Day)ともいうが、いくつかの国ではその国独自の「労働者の日」を定めているため、International Labour Day との言い方も存在する。
Wikipediaより抜粋
今日は日中ダッカ市内を見て回り、バスターミナル近くの宿で半日休憩後、深夜発のバスでインド国境へ向かう予定。
ロータリーのデモ隊の横を足早にすり抜け大通りに向かったが町はどこもかしこもデモ隊で溢れ返っていた。
問題ないと言うもののデモ隊の迫力に少しビビっていたんだけど、しばらくウロウロとしているうちに危険がない事がわかり一安心。
オールドダッカ方面へ歩きながらCNGを探す。CNGとはガスで走るオートリキシャみたいなものでそれなりにスピードも出る為、中距離移動に適している。
タイでいうトゥクトゥクですね。
大通りには二階建てのレトロなバス。
交差点で客待ちしていたCNGが居たのでオールドダッカへ行きたいと声を掛けると数倍の料金を吹っかけてきた。
事前にホテルのフロントでオールドダッカまでの相場を聞いていたので交渉しているとすぐに人集りが出来て高過ぎるから乗らなくていいあっちへ少し行ってリキシャを捕まえたら1/5の料金で行けるぞ!と教えてくれた。
そしてついてきて交渉までしてくれるという。
バングラ人優し過ぎだろ。
無事リキシャに乗りオールドダッカに到着。
今日は祝日なので町は物凄く空いている。
昨日の大混雑が嘘の様だ。
通りの店もほぼ全て閉まっていた。
いいんだか悪いんだがわからないがバングラ感がないのは間違いない。人で溢れかえった写真撮りたかったんだけどな。
続いてサダーガットと呼ばれる船着場へ向かう。
街中を普通に馬車走ってたw
船着場に到着しリキシャを降りた瞬間、職員らしき男が現れ「中に入りたいのか?こっちに来なさい」と言い寄ってきた。
怪しいが一応制服らしき物を着ているしとりあえずついて行くと入場料を払う窓口で「入場料は既に払っといてやったぞ!」とかなり怪しい事を言い始める。完全詐欺師だろw
でもまぁなんか楽しそうだからそのまま知らんぷりしてついて行ってみる事にした。
タール色の川の上を人や物を乗せた小舟がせわしなく行き交っている。
なんかわちゃわちゃ感があって好きだけど絶対に落ちたくないな。
詐欺師くん曰く、ここから小舟に乗って対岸までいくと船の解体場があるから行こう!との事だが船上や対岸の訳の分からない所で強盗にあったら面倒なので「へぇ〜」とか「ふーん」とか言いながらスルー。
そうしたら大量の日本人の名刺を見せられ「大丈夫だ!おれを信用しろ!」と。
名刺の中には大手旅行代理店の方の名刺も沢山あった。どこで手に入れたのかしらないが悪用しまくりだなw
あまりにしつこいんで後3時間後にフライトだからもうすぐ空港へ向かうとハッタリをかまして回避。
とりあえず港に停泊している大型船の屋上へ行けるらしくついて行ってみた。
ヒゲや髪をオレンジ色に染めている人を多く見かけるがバングラの流行りなのかな?
大型船が着岸
帰り際CNGに乗る際に案の定男から金を請求される。
そんな話聞いてないと言うとすぐに半分に下がった。聞いてないのでわざわざ払う必要もないのだけど割とホスピタリティも高いし意外と真面目(真面目というのもおかしな話だが…)なのでチップとして支払うことにした。
このレベルなら最初から案内料取って外国人相手に真っ当な商売しても普通にお客とれると思うんだけどなw
後で写真を見返したら制服かと思っていた服は思いっきり手作りだったという。
肩の赤いヤツとか胸の黒いヤツとかw
またなwww
宿へ向かう道中SIMを手に入れるため空港へ寄る事にした。
空港なら確実にSIMが手に入るからな。
これでようやくネットに繋がるぜ。
ヒャッフォイ!
30分程走るとシャージャラル国際空港に到着。
事前に交渉していた料金を手渡すと「タバコ買ったから後50タカくれ」とか言い始める。
お前が勝手に買ったんじゃねぇかw
清々しいほどの図々しさだ。
ウケたので礼として言い値で支払った。
バングラ来てからボラれまくってるけどなんかウケるからそれ程気にならない。面白けりゃなんでもいいのよ大体はw
さて肝心のSIMだがどうやら制限区域内にしか売っていないようで結局ここでも入手する事が出来ない様だ。
うおおぉぉぉ!
おれに早く電波くれやぁぁぁぁ!!
大人しく宿近くのバスターミナルへ移動し今夜発の国境行きチケットを手配。
一旦、国境で乗り換えがあるものの無事最終目的地コルカタまでのチケットを手に入れた。
出発は深夜なので時間までゆっくりする為すぐ近くにある【日本人宿あじさい】へ向かう。
砂埃が凄い。なにやら橋桁の様なものを作っているので高速道路とか作るのかな?
しばらく歩くと宿を発見。
こんなところで日の丸を見るなんてなんとも不思議な気持ちだ。
チェックインし日本語が話せる現地人スタッフに部屋へと案内された。
まだ早いせいか僕1人しかいない。
早速宿のWi-Fiに繋ぎサイクロンの動向を調べる。どうやら現在サイクロンはインド南東部を北上している様だね。
なんとか直撃する前にはコルカタまで辿り着けそうだ。でもコルカタでサイクロンしのいでるのも時間が勿体無いからこの際デリーまで行っちゃおうかな?笑
とりあえずお腹が減ったので宿周辺にあった飯屋に入った。
ベンガル語のコカコーラ。うまい。
チャーハン的な物。うまい。
宿に戻ると徐々に宿泊者が集まって来て賑やかになった。わざわざバングラに来る人達だけあって面白い方ばかりだ。
今までなるべく避けていた日本人宿だったが結構いいかもしれない。
晩御飯は宿の下のフロアにある日本食料理屋で一杯。
一人で飲んでいると同じ部屋の方々も降りて来て一緒に食事を楽しんだ。
豚キムチ。ちょっと味は違うけど久しぶりの日本食は格別に美味かったです。
その後、深夜まで仮眠し国境へ向かうバスへ乗る為バスターミナルへ。
結構良さそうなバスが来た。
乗車してみると結構というか今旅一豪華なバスだった。乗り心地が最高過ぎて乗車後すぐに就寝。
次に気付いた時はブラマプトラ川をフェリーに乗って移動していた。
入国してからバタバタ続きだったがコレでひとまずコルカタまで無事辿り着けそうだ。
折角なので外に出てみたが周囲は真っ暗で特に何も見えず。
ものの数分で対岸に着き再び眠りに落ちた。
翌朝起きたらインドとの国境、ベナポールだ。