東南アジア釣遊記 カンボジア編#1〜陸路シェムリアップへ〜 – Expedition!!←最初から読む
朝起きて朝食を取りに毎度行きつけ店へ向かう。
今日はクメールカレーを頼んでみた。
お腹が一杯になったところで昨日のポイントへ向かう。
まだワッダは来ていない様子。
流石に仕事もあるだろうし今日は1人かな…。
ちょっとさみしい気持ちになりながらもナイフを釣るべくせっせと仕掛け作りを開始。
程なくして「Good morning Hiro〜♪」とワッダ登場。
そして着くや否や早速ナイフを釣りあげ御満悦のワッダ。
ぐぬぬぬぬ…。
何故オレには釣れんのだ。
ぐぬぬぬぬ…
ぐぬぬぬぬぬぬ…
ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぅ…(煩い
数分後…
きたあああああああ!!
どうやらワタシの読み通りぐぬぬぬぬ…作戦が功を奏した様だね(誰やねん
長かった!
うん。長かったよ!
通算3カ国目にしてようやく釣り上げた!!
時刻はお昼。
目的のナイフを釣り上げ一人満足気な笑みを浮かべつつ糸を垂らす35歳独身男性。
不気味だ。あまりにも不気味すぎる。
想像してみて欲しい。土手に座りながら水面を見つめ終始無言でニタニタしている外国人男性を。
近くに小学校があったら即刻全校集会で集団下校を促されるに違いない。そしてニタニタしていて不快だという理不尽な理由で塀の中にぶち込まれアブドーラ・ザ・ブッチャー似の看守にいびられ恐ろしい囚人達と一生を終える事になるに違いない。
そんなのいやだああああぁぁぁぉぁぉぉぉぉぉぁぁぁ!!!
ワ「昼飯食べに来いよ」
ナ「行くわ」
遠慮のかけらもない僕は若干食い気味に回答し言われるがままご馳走してもらう事になった。
食卓にはカンボジア料理ではなくトムヤムクンやコームーヤン的なものが並んでいる。聞くとワッダの奥さんは以前タイでタイ料理屋に勤めていたらしい。
そしてコレが非常に美味しいのだ!
ワ「チョルモーイだ!」
ナ&ワ「チョルモーイ!!」
カンボジア語講座を受けながらワッダの子供達と遊ぶ。
良い家族だなぁー。
午後も新魚種を捕獲するため引き続き釣りを開始。
地元の子達も集まってきた。
なんか自分が子供の頃を思い出す。
友達と網片手に田んぼや池へザリガニやタガメ、ゲンゴロウなんかを捕まえに行ったり水産加工会社で出た貝のキモを貰ってすぐ裏の海へ釣りへ行ったりあの頃は僕の地元も自然が豊かだった。
外で遊ぶ子供達をあまり見かけなくなったのは遊び場の減少も少しはあるのかなぁと珍しく真面目なことを思ったりした。
そしてワッダがキノボリウオを釣り上げた!
本当にこのまま地面を這っていくんだね!凄い。
僕も釣りたい!!
ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ(帰れ
するとここで新魚種が登場。
そして本日最大のナイフ!
追加で新魚種 スパイニーイールも登場。
正式名称は調べたり詳しい方に聞いたりしたけどイマイチわからなかった。
丸一日夢中になって遊んでいたら気づけば夕方。
空が一気に暗くなりもうすぐそこにスコール迫って来ている。
大慌てで片付けを済ませ釣り場の向かいにあるワッダの友人が営む商店の軒下に一時避難。
なかなか止まないスコールの中今度は僕が日本語の先生をした。
既に沢山の日本語を知っているワッダに感心しつつ未だに英語もマトモに喋れない自分が情けなく感じた。
一時間ほど話をしてワッダは娘を迎えに行かないと行けないらしく土砂降りの雨の中帰って行った。いきなり現れた外国人の僕に色々教えてくれて感謝しかない。
ワッダ!また会おうな!!
さて。今夜は人に会う約束がある。
長い様であっという間だった旅も終盤戦。
今夜、明日はシェムリアップを満喫しよう。