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コロンビア釣行記#1〜Japan to Colombia〜

2017年

まだ梅雨が始まったばかりの6月中旬、年末のコロンビア行きが決まった。

オリノコ水系の未だ誰も入った事がないバージンエリアへ踏み込む事になる様だ。釣れる魚種に関しては不確かだが大型のピーコックとパヤーラが釣れるという話。

まだだいぶ先の事なので休みが取れるか怪しかったがとりあえず行く方向で準備を開始。

出発までの半年の間に航空会社の都合で便が2転3転したが1日早く現地入りする先発隊と翌日現地入りする後発隊に分かれボゴタで合流する事になった。

12月23日 出発当日 

同行者が財布を落とす所から今回の旅は始まった。

東京に来る為に乗車した夜行バスに落としたようだ。出だしからの先制パンチ。パスポートじゃなかった所が唯一の救いか。

後発隊の同行者が翌日東京駅でピックアップしてくれるとの事で難を逃れた。

昼頃空港で合流した我々は成田からメキシコへ飛んだ。

トランジットが12時間以上あったので市街地へ移動。本場のタコスとコロナを求めそれらしい店に到着。人気店の様で入店待ちの行列が出来ていた。

無事、本場のタコスとコロナを補給。タコスがめちゃくちゃ美味くて更に追加し大満足。

食後は町を散策。メキシコってなんとなく怖いイメージがあったけど僕達が行った場所は全然そんな感じはなかった。

中心地は広場になっていて立派な大聖堂の周りには西洋的な建築がたち並びクリスマスの町は人で賑わっている。

ひと通り散策し空港へ戻る。

フライトまでまだまだ時間があるのでラウンジにてテキーラを一杯。

深夜1時頃、ボゴタに向けてフライト。
朝にはコロンビアだ。

12月24日 Xmasイブ
コロンビア初日

朝から大混雑のイミグレを抜け、現地のSIMを調達するべくフロアを右往左往。
隅から隅まで探したがキャリアの店舗が見当たらない。
その辺にいる人に手当たり次第聞きまくりようやく入手。
場所は第1ターミナル1階、空港を正面に見て左側の方にある売店?コンビニ?の様なお菓子や飲み物など売っている店舗の一角に売っていた。チップ(SIMの事)と言えばわかる。

そしてこのSIM探し中に重大な事実が判明した。

英語が通じない問題。

当然スペイン語圏なのでハナからあまり通じない事は承知で来たのだが数字のワン、ツーはおろか世界共通だと思われたOKすら通じないと言う衝撃事実が発覚した。
これにはマジで狼狽えた。
OKとワンツーさえあれば生きていけると自負していた僕に会心の一撃が待っていた。

例えるなら新狼牙風風拳を自信たっぷりに繰り出すもいとも簡単に天津飯に一蹴された時のヤムチャくらい衝撃的だったのだ。

ドラゴンボールの件はこの話と全く関係がないので忘れて頂きたいがとにかく物凄い衝撃だったという事だ。

そして売店の美人コロンビアーナ2人に囲まれスペイン語で捲し立てられしどろもどろする謎の中年東洋人男性約一名。

私だ。

「は?何言ってんの?超意味わからないんですけど。は?」
「早くあっち行ってよ!何なのこのチンチクリン。は?は?」
そう言っていたに違いないが意外と悪い気がしなかったという事実も付け加えておく。

中年東洋人男性の性癖については完全に関係がないので綺麗さっぱり忘れて頂きたいのだがとにかくSIMを買うのに苦労したという事だ。

ホテルに到着し荷物を降ろしてひと眠り。町へ繰り出す。
最近は治安が良くなったらしいコロンビアだが夜はそこはかとなく怖い雰囲気が漂っている。
クリスマスだと言うのに街に人はまばらで見渡す限り人気の無い通りも沢山あった。
貧困層と富裕層が住むエリアがキッチリ分けられているらしく道を挟んで突然雰囲気が変わったりする。

飯屋を求めて繰り出したが既に店はどこも閉まっていて途方に暮れていると路上でたむろしている数十人の人集りの中から突然パンッ!という発破音が聞こえた。

あまりに突然の事で頭が真っ白になり皆フリーズ。
よく見ると若者達が路上で花火をぶっ放している。爆竹とか心臓に悪すぎるからやめろや!

一瞬ホッとしたが冷静に考えると店の入り口やタクシーの隣など所構わず爆竹を投げまくっている空間はやはり異常な訳で長居しているとトラブルに巻き込まれそうな気配がプンプンする。
そそくさと退散しホテルへ戻った。

後で調べたら僕らの行った場所は麻薬、誘拐、強盗の聖域的な場所だったようだ。
めちゃ怖いじゃん。

ボゴタは東西にカジェ、南北にカレーラという名前で碁盤の目のように道が走っていて通りの番号が一桁代のエリアは治安がよろしくないみたい。

慣れない町とワクワクする気持ちでドキドキしながら眠りについた。

12月25日 Xmas
コロンビア2日目

 今日は今回の遠征メンバーが集まる日だ。
昼前に皆合流し1日ホテルで時差ボケの調整。

同行者の財布も地球を半周して無事戻ってきた。恐ろしいドヤ顔で財布を手渡す後発隊のK氏。

1日早く到着した僕らは時差ボケもおさまり腹が減っていたので大通りを挟んだ向こう側にあるレストランにて昼食。ケンタッキー的な物を頬張る。

夕方になると皆起床して町へ夕飯を食べに行った。ショッピングモールに飯屋を求めて入ったがどこも閉まっている。クリスマスは営業しない文化なのだろうか?

通りを歩いているとフーターズが開いていたのでピットイン。皆で食卓を囲みながら明日の予定を確認しホテルへ戻った。

12月26日
コロンビア3日目

 夕方の国内線で地方都市までフライト。
それまでボゴタ市内を観光する事になった。

 ホテルからUberを呼び旧市街地にある黄金博物館へ向かう。
迎えに来たのはトップガンパイロットばりのイカしたサングラスを掛けたイケメンコロンビア人ドライバーだ。
恐らくそのサングラスが似合うのは世界広しと言えどゴルゴ13と彼くらいなものだろう。

Uberドライバー 国籍コロンビアVS中年東洋人男性 国籍日本 のプライドを掛けた日哥男前対決は見てのとおり中年東洋人男性の圧倒的敗北に終わった。
重要なので付け加えておくがちょっと写りが良かったのにも関わらずにだ。

勝手に日本を代表しておいてあっさり負けるというこの企画の成立性について各方面からお叱りの言葉を頂きそうだがちょっと落ち着いて聞いてもらいたい。

SPECが違い過ぎるのだ。

ゴルゴ13と肩を並べるMr.コロンビアと千葉の片田舎で育った私とでは明らかに埋めようがないSPEC差がある。

もはやバーターとしても出演不可なLevelに達しているとさえ思える。なんと言っても絵がもたない。

これは何かの罰ゲームなのか?
否!罰なのか?
この国はイケメンしかいないのか?
何かの嫌がらせなのか?
人は何故生まれて来たのか?
宇宙の果てには何があるのか?
今日の晩御飯は何なのか?

問いは尽きない。

何の話をしていたのかわからなくなって来たが確か黄金博物館に行く話だったと思う。

中入る。

すっごいオーゴン。

ヒャホホホゥゥゥッ!!!

芸術的感覚が激しく欠落している私には深くは理解できなかったが此処にある黄金には過去から現代へと続く壮大なロマンがあるのだろう。
とにかくこの博物館には半端ないお宝が眠っているという事だけは理解できた。マジ卍。

読み方はまじまんじである。意味はわからない。

出口にいたインスタ映えコロンビアーナ
一緒に撮ってもらおうと思ったがいい歳した中年男性が美女に囲まれニヤニヤしている様など見るに耐えないので自重。

チラシを貰ったが近くにエメラルド博物館もあるらしい。
次回は行ってみたい気もする。 

小腹が空いたのでボゴタにあるというメイドカフェ。その名もKurenai Maid Cafeへ。

 本当に地球の裏側にそんなモノが存在するのだろうか?はやる気持ちを抑えてタクシーを捕まえ、やや半信半疑で現場へ急行。

そう。文字通り急行なのだ。
恐らく監督はリック・ベッソンに違いない。

曲がりくねりながらアップダウンするかなりテクニカルな市街地コースを急加速と急ブレーキを駆使しライバル達を出し抜くその様まさにダニエル。
一体ライバルとは何なのかはわからないがとにかく凄いスピード狂で怖いし速いのだ。

あっという間に到着。まさかのメイドカフェデビューがコロンビアになるとは一体誰が想像しただろうか。

全くシステムがわからないが突然の日本人来店に騒つく店内。食事中の客からは熱い視線が寄せられている。

本場メイドカフェの国JAPANからやって来た我々がアタフタしている様をコロンビアの民に見せる事などサムライとしてあってはならない。我々は日本代表なのだ。

視界に入る周囲の客の動きを参考にしつつも常に余裕に満ち溢れた不敵な笑みを浮かべユッタリと慣れた感じでこう言った。そこの君…。テリヤキを1つくれないか?

はい。ご主人様。(スペイン語なので理解不能

猫耳メイドさんにDONBURI項目の中にあったTERIYAKIを紳士的に注文。TERIYAKIが裏切るわけがないと言うなんとも冒険心の無い日和った注文をドヤ顔でかます。

しばらくするとテリヤキが運ばれて来た。ほう…これがテリヤキか。見た目は中々美味しそうではないか。

では早速一口いただいてみよう。

こ、これは……。

テリヤキという名の何かだ。

仮にこいつに的確な商品名を付けるとしたら肉丼バーベキューソース和え〜季節の野菜を添えて〜だ。テリヤキの要素はひとつとして入っていない。

森高千里と言う名のムロツヨシだ。

一体全体誰がテリヤキを教えたのか。日本のテリヤキ文化が間違って伝わっている事に動揺を隠せない。

その後も次々と運ばれてくるMISO RAMENと言う名の何かやYAKIMESHIと言う名の何か。 

そんな固定概念を覆す独創的な料理の数々を皆で堪能し店を出た。

夕方空港へ向かい小型機で地方都市へ1時間半程フライト。

無事到着し荷物を待っていると頻繁に停電する空港。携帯の電波もかなり微弱になり段々文明から遠ざかっている事を確認する。

ホテルに荷物を降ろし近くの食堂に晩飯を食べに行く。モツにチーズを乗せためちゃくちゃ美味いヤツとポーカーで乾杯。

建物の向こうの暗闇には大河オリノコが流れていると思うと否が応でも気持ちが昂ぶってくる。

明日からいよいよジャングルへ突入。

釣り開始だ。

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