コロンビア釣行記#1〜Japan to Colombia〜 – Expedition!!←最初から読む
12月27日
釣行1日目
出発の朝が来た。
結局深夜2時ぐらいまで飲み続け3時に起きるという寝たんだか寝てないんだかわからない感じで起床。
ここから車で悪路を4時間行った場所に今日のキャンプ地があるらしい。
きっと首がもげる程ヘッドシェイクされるのだろう。ゆゆしき事態だ。
普通なら気が重くなる所だが釣り場が目前に迫っている事でワクワクする気持ちの方が大きい。
まだ真っ暗なうちに荷物を積み込みホテルを出た。舗装されている何もない真っ直ぐな道路を突っ走っていると突如道をそれて未舗装路へ突入。
熟練ドライバーによるドライビングテクニックにより思ったより悪路を感じずスムーズに走行。
2時間程走り途中休憩。
更に突き進むと段々と植物の背が高くなりやがて行く手を遮るように川が現れた。
ピューンだ。
ヌカカの一種だと思われるが刺されると2日後位に異常に痒くなって来るらしい。
そいつが常時視界の周りを無数に飛んでいるのだからウザくてしようがない。最初は手で払いのけていたがその内無駄だと悟り無視。同行者曰く「数の暴力」と言うのは適切な表現だと思う。
なんとフォーマル且つ機能的装いなんだ。動きやすさの中にもシャツやパンツの裾をインする事によって生まれるスッキリ感。クールビズ、ウォームビズに続きビジネスシーンへと本格的に導入される日も近いだろう。コンクリートジャングルを駆け回る営業マンにこそ是非真似してもらいたいキレイめスタイルだ。
ここコロンビア奥地においては前述したピューンにより半袖短パンで居ようものなら小一時間で100ヶ所近く刺される事は必至。極力肌を出さないようにして現地で売っている強烈な虫除けを全身に塗布し対策をとるのがベターだ。
耐性の無い人は手の指を刺されたりすると腫れて手を握ることが出来なくなってしまうこともあるらしい。おそロシア。因みにココはコロンビアだ。
川を渡ってしばらく走ると本格的な悪路に突入した。
途中から道があるのか怪しくなり微かな轍を頼りにオフロードコースを突き進む。
お腹が空いてきた朝9時ごろ。ようやく第一キャンプのある学校跡地に到着。
パヤーラは前回ガイアナで不発に終わってしまったのでなんとしても今回は釣り上げたい。
眼下にオリノコ川を望む。
飯を食って出船まで河原で釣りをしていると第一キャンプをすっ飛ばし今日中に第二キャンプまで行こうという事になった。
これはマズイ事態だ。
第二キャンプ周辺はピーコックメインでパヤーラがほとんど居ないという話だからだ。
コレはなんとしてでも道中で釣らなければならない。タックルセッティングにも俄然力が入る。力が入り過ぎて壊れそうだ。
荷物を積み込みトローリング船とクレイジー船、ボス船に分かれ出船。
ネーミングの由来は察してもらいたい。
ようやく釣り開始だ。
遡上しながら良さげなエリアがあれば上陸しつつ釣り上がって行く。
しばらく遡上して行くと大岩が絡む大規模な激流エリアに出た。
物凄い勢いで流されて行くルアーを回収並みのスピードで巻いていると突然ガツン!と衝撃が走った。
引きからしてかなりの大物に違いない。
流れに乗り抵抗を繰り返し大ジャンプ!
なんという事だ。
パヤーラではないか!しかもデカイ!
予行練習というものは存在しないのか。
激流の中で激しく抵抗するパヤーラを距離を詰めながら慎重に寄せボガを入れた。
カッコイイ!カッコ良すぎるでしょ!!
カッコヨス…。
初日にして目的の半分が達成され既に賢者モードに突入。ビール片手に奥地を目指す。
本流から支流へと入ると岩と激流が絡む危険地帯が現れた。
転覆の危険がある為、熟練船長を残し一旦我々は下船。高巻きして先回りする。
無事危険地帯をクリアし先へと進むと徐々に川幅が狭くなり所々にラーゴの入り口が現れた。
良さそうなラーゴへと進入し岸際にペンシルを投げつつ進んでいくと可愛いサイズを数匹キャッチ。
金太郎飴状態になりそうなのでルアーサイズを上げるとすぐにサイズアップ。
夕方、第二キャンプに到着。
ビールはベネズエラ産ポーラーライト。
初日は移動の疲れもあり夕飯を食べて早めに就寝。
明日から本格的にビッグピーコック狙いが始まる。楽しみで仕方がない。